親が子に与える影響

 

僕が愛着や愛着理論から犬との関係を考えてみようと思ったのは、飼い主と犬が親子としての関係に近いということもあるのですが、もう一つ別の理由があります。

 

それは、しつけ方法を選択するときに「飼い主さん自身が親にどう育てられてきたのか」ということがひとつの基準になるのではないかと感じたからです。

 

 

”「この世界」の心理システムは親子関係からでき上がる。その頂点に善悪の倫理観がある。小さい頃からずっと一緒にいて、肌で触れ合い、同じものを食べてきた親子。親と一緒に生きることが善であり、そうでないのが悪だ。だから、共通の考えが根づき、同じ価値観を共有し、同じ土台に生きている。”

『子は親を救うために「心の病」になる』

(高橋和巳 ちくま文庫 2014年)

 

 

もちろん人は親以外の人や情報からも影響は受けていると思いますが、価値観の根っこの部分は親(養育者)からの影響を強く受けているということですね。

 

ですから、子どもを育てるときに、自分がされたことと同じような育て方をするということもあったりします。

もし親に我慢を強いられていたなら、子どもにも我慢を強いるようになるかもしれませんし、親に叱られてばかりいた人は子どもを叱ってばかりになってしまうとか。親に叩かれて育ったのなら、叩いて育てるのが当たり前という価値観を持ってしまうということもあり得ることだと思います。

虐待の連鎖というのも時々耳にしますよね。

 

 

で、ここからは僕個人の考えなんですが、

こういった価値観が犬のしつけにも何らかの影響を与えているのではないかと思っています。

 

例えば、親に「静かにしてなさい」とか「人に迷惑をかけてはいけません」と必要以上に言われてきた人は、自分の犬が少し吠えただけでも「人に迷惑がかかる」という気持ちを強く持ってしまい、とにかく吠えを止めさせようとして犬の気持ちを考えずに暴力的な方法に手を出してしまったり。

(振り返ってみると僕はこのタイプだったかも・・・。)

 

他にも

・親から「ああしなさい、こうしなさい」と言うことばかりを聞かされてきた場合、自分で考えるということができずに他者の言葉(しつけの情報など)を鵜呑みにしてしまったり

・親に過干渉にされてきたことで「あれもこれも」と犬に過干渉に接したり

・親と愛着が形成できなかったことで犬を愛着の対象にしてしまったり

 

など、考えてみるといろいろなパターンがあるかもしれないですね。

現在の愛犬との関係やしつけについての価値観を見直すきっかけとして、「 自分がどう育てられてきたのか」ということを振り返ってみることも有効かもしれません。

 

そんなわけで、飼い主と愛犬との関係を「愛着(アタッチメント)」という視点から考えることが、犬に優しい世の中を作っていけることにつながるのではないかなと思っています。

 

う~ん、文章力がなくてすみません・・・。

 

 

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