「トイレの場所をなかなか覚えてくれない」とか、
「以前は家の中でも出来ていたのに、今は外でしかしなくなってしまった」
という方もいらっしゃると思います。
昔のしつけ方法ではオシッコを失敗したときに、
そのところに「犬の鼻づらを押しつけて叱る」という
方法がありました。
この方法は現在ではおすすめされていませんが、
まだこの方法を試してしまう方がいらっしゃるようです。
おそらく、昔から犬を飼っている方が以前のやり方を用いてしまっていたり、
そういった方のアドバイスを聞いてしまった方が試されてしまっているのかもしれません。
また、トイレのお悩みだけで出張しつけを依頼されるという方も少なく、
ネットでの情報に頼ってしまうということもあると思います。
こういった間違ったしつけ方法に手を出さなくても済むように、
室内でのトイレを覚えてもらうための方法を書いていきますが、
失敗の原因となるものは犬によって違うということを踏まえたうえで、
参考になさってください。
🐾人がトイレを覚えるのは?
人がトイレで排泄するようになるのはなんでかというと、
「トイレでするように教わったから」ですよね?
誰にも教わらずに、自分でトイレに行ってオシッコしている子どもはいないと思います。
また、教わっていたとしても間に合わなければ
失敗して(漏らして)しまったり、
トイレがなければ違うところでしたりもしますが、
人間の場合は公衆のルールというものもありますし、
他人の様子が気になる生き物ですから、
トイレで排泄するという習慣は維持されやすいです。
🐾犬の場合はどうでしょうか?
犬も基本的には同じです。
トイレで排泄してもらうようにするには飼い主さんが教えていくしかありません。
ただ、犬は人間と違って「見られたら恥ずかしい」とは思わないでしょうし、
(ずっと見られていたら気分は悪いでしょうが・・・)
犬同士で、特定の排泄場所を決めるということはないと思います。
先住犬がトイレシートでしているのを見て覚えるというのは、
家の中でこういうルールが自然と出来ているといえるのかもしれませんが、
それでも先住犬は飼い主さんから教わっていますよね?
人間との違いとして、他にも「マーキング」という行動があります。
他犬がオシッコしたところに、自分のオシッコをかけるという行動です。
足をあげて電柱などにオシッコをかけるという雄によく見られる行動です。
雌でもマーキングをする子もいます。
このマーキングは縄張りの主張というだけでなく、
犬同士での情報交換という意味合いもあるようです。
犬はニオイでいろいろな細かい情報を読み取っています。
最近よく例えられているのは、
「人間が新聞を読むようなもの」とか、
「メールのやり取りをしている」とかですね。
本当のところは犬でないとわかりませんが、
ここではマーキングする理由は置いておいて、
人と犬とでは違いがあるということをご理解ください。
⇒ 室内トイレの教え方②へ
⇒ 犬のしつけ方へ戻る
⇒ 出張犬のしつけ・カウンセリングへ