犬のしつけ

◎「犬のしつけ」は厳しくすることではありません!

 

犬のしつけとはどういうものだと思いますか?

「しつけ」という言葉にあまり良い印象を持たれていない方もいると思いますが、

僕は大きく次の3つのことを「しつけ」と考えています。

 

1.人間社会の中で生活する上でのルールを教えること

 

食餌を食べる場所、寝る場所、トイレの場所など、

ご家庭ごとにルールを決めればよいものから、

外ではリードをつけて散歩するなど、

共通のルールを教えていくことなどがあります。

 

2.自制心・集中力を養うこと

 

人と一緒に生活するには、人側の都合にも合わせてもらわなければいけない場合もあります。

出来る限りワンちゃんへの負担を少なくすることは大切ですが、

して欲しくないときには、今はしてはいけないんだよということを伝えることで、

状況によっては、少しだけ我慢してもらったり、

飼い主さんの言うことを聞いてもらわなければいけません。 

これには「オスワリ」「オイデ」「マテ」等の基礎的なトレーニングも含めて

取り組んでいきますが、体罰を使って教えていく必要はありません。

 

3.いろいろな物事に慣らしていくこと(社会化)

 

「この世の中にあなた(犬)の命を脅かす存在はいなんだよ」ということをワンちゃんに伝えてあげること(社会化)だと思います。

例えば、

怖くて・警戒して「吠える」「唸る」「咬む」ということがあります。

お困りの方も多いと思います。

ですが、この「吠える」・「唸る」・「咬む」ということ自体が問題というよりは、

いろいろなものに慣れてこなかったり、

飼い主さんの対応によってワンちゃんが間違った思い込みをしているということが問題なんですね。

怖くなければ「吠える」必要もありませんし、「咬む」必要もありませんよね。

 

「吠え」や「咬み」などの行動だけを止めさせようと考えるのではなく、

そのときのワンちゃんの気持ちを考えることが大切です。

 

この3つのことが「犬のしつけ」です。

これを見るとおわかりいただけると思いますが、

「犬のしつけ」というのは「犬を育てる」ことなんですね。

 

◎「犬育て」で大切なことは?

 

建物を建てるときに大事になってくるのは、基礎の部分ですよね?

基礎がしっかりしていないのに、建物を建ててもすぐに崩れてしまうと思います。

 

では、「犬を育てる」ことで基礎となるものは何だと思いますか?

 

「オスワリ」や「オイデ」、「マテ」などのトレーニングでしょうか?

飼い主さんの横にピッタリついて歩くことでしょうか?

 

こういうトレーニングはトレーニングの基礎ではありますが、犬との暮らしの中においては基礎ではありません!

 

では、何かというと・・・、

 

それは、飼い主さんとワンちゃんとの「絆(きずな)、信頼関係」になります。

 

当たり前だと思われますか?

 

でも、何か困ったことが出てきてトレーニングを依頼したら、「オスワリ」や「マテ」などのトレーニングばかりやらされることがあります。

 

そして「しつけ」と称して、叩いたり、蹴ったり、日常的にリードショック(リードを急に引くこと)をしたり、物を投げつけたり、まだまだいろいろな体罰を指導されたりもします。

 

いかがですか?

 

なぜ、信頼関係が大事だとわかっているのに体罰なんでしょうか?

 

そんなことをされたワンちゃんはどんな気持ちになるでしょうか?

 

自分がそれをされたら、相手に対してどう感じるでしょうか?

 

飼い主さんにはワンちゃんの気持ちを感じとってあげられる存在であっていただきたいですし、ワンちゃんにも信頼できる飼い主さんだと感じてもらいたいですよね?

 


◎「しつけ」はトレーナー・訓練士がするもの?

 

「しつけ」は飼い主さんとワンちゃんの関係づくりです。

毎日の生活の中で取り組んでいただくことで、信頼関係は築かれていきます。

また、基礎トレーニングもトレーナーの指示だけが聞ければ良いというものではないですから、

ワンちゃんとの信頼関係を築いていくためにも、

ご自宅で飼い主さんが一緒に「しつけ」やトレーニングに取り組まれることをおすすめしています。

 


◎しつけ方は様々

 

人にも個性があるように、ワンちゃんにも一頭一頭個性があります。

はしゃぎすぎる子もいれば、怖がりな子もいますよね。

 

例えば「吠える」という行動にも様々な理由があります。

 

嬉しくて吠える。

何かが欲しくて、誰かにかまって欲しくて吠える。

相対する人や他犬が怖くて吠える。

物音に警戒して吠える等、他にもありますね。

 

同じ「吠え」だからといっても、同じ対応をすればよいという訳ではありません。

 

その行動をする理由によっても、対処の仕方は変わってきます。

 

また、ご近所さんやインターネット等から得た情報や、

誰かがやって上手くいった対応を鵜呑みにして取り組んだ結果、

飼い主さんとの関係が余計に悪化してしまうということもあります。

 

飼い主さんにだって個性がありますよね。

愛犬が外で他人に吠えた時に、強気でいられる人もいれば、必要以上に気にしてしまう人もいます。

飼い主さんによっては、「リーダーにならないといけない」とか「強気でいなさい」と言われても困りますよね?

 

私も小心者ですので、人の目が気になったり、気持ちが落ち込んだり、愛犬にイライラしてしまう気持ちがよくわかります。お散歩に行くのが怖くなってしまうこともあるかもしれません。

 

それでも頑張って取り組んでいくうちに、ワンちゃんが少しずつ落ち着いて行動できるようになってきます。そういったワンちゃんを見ていると嬉しいものですし、他人や他犬とすれ違う時に飼い主さんも気持ちが少しずつ楽になってきたりします。

 

飼い主さんの考え方が変わるだけでも、

愛犬の行動がさほど気にならなくなることもあると思います。

 

飼い主さんの気持ちが少しでも楽になれるよう、お手伝いさせて頂きます。

 


◎オヤツがないと言うことを聞かなくなる?

 

しつけやトレーニングにオヤツを使う人、使わない人。

トレーナーや訓練士によって、それぞれ考え方があると思いますが、

僕は「しつけ」にオヤツを使います。

ご褒美は飼い主さんがあげたいものではなく、ワンちゃんが喜ぶもの(こと)を使います。

オヤツよりも撫でられることが好きなのであれば撫でれば良いし、オヤツよりもオモチャで遊ぶことが好きならオモチャでも構いません。

 

ただ一般的にオヤツが好きなワンちゃんは多いですし、撫でられることがあまり好きではないワンちゃんもいますしね。

トレーニングは反復することが大事ですので、オヤツを使うことでテンポ良くトレーニング出来るというのも利点です。

 

オヤツが無いと言うことを聞かなくなるという話も聞きますよね?

重要なのはオヤツの使い方です。

オヤツを使うのにもコツがあるんです。

それを知らなければ、オヤツが無いと言うことを聞かなくなるという可能性もあります。

 

ただ、リードショックや体罰、天罰でしつけをすることによって起きてしまう、ワンちゃんの心と身体に与える副作用の方がよほど怖いと思っています。

 

出張しつけ・カウンセリングのページに戻る

Nuzzle 2015